相手に与える印象
人間関係というのは難しいもので、ちょっとしたことでも「NO」というと、傷つけてしまう場合があります。
何かに誘われたようなときに断る場合でも、言い方次第でかなり相手に与える印象が違ってきます。
私の場合はNOならNOとはっきり言って欲しいタイプではあるのですが、どうもそういう人ばかりではないようであるため、相手を無用に傷つけてしまうことがないような断り方について考えてみました。
例えば、ビジネスにおける断り方についてです。
これについては、ある程度決まった言い方のようなものが存在しているため、そういったものを借りて利用すると後腐れなくなります。
例えば「誠に不本意ではあるものの」というような言い方があります。
これは「本当はやりたいんだけど、ちょっと厳しい」というような雰囲気を表すことができるフレーズです。
それ自体に問題はないものの、他の事情があるため難しいというような言い方にすることで、相手を傷つけないで済みます。
ただ、この言い方だと「そこをなんとか」と言われてしまうことがあります。
そんな時には「お気持ちは嬉しいのですが」というようなフレーズを使ってかわしていきましょう。
自分に頼んでくれることは嬉しいものの、どうしても今回は受けることができない、というニュアンスを匂わせることができます。
それでもまだ頼まれるようなら「ご容赦下さい」というようなフレーズで対処します。
これはカジュアルに翻訳すると「無理なのでこれ以上は勘弁して下さい」というような意味です。
ここまで来るともうはっきり拒絶したようなものではありますが、一応表現だけはマイルドにしています。
プライベートで断る
それではプライベートシーンで誘いを断る場合には、どのような方法があるでしょうか。
これについてもビジネスシーンと基本的な部分は変わりません。
まず大事なのは「本当は行きたいけれど行けない」ということを匂わせることです。
こうすることで、「誘い自体は嫌じゃない」と雰囲気を伝えることができます。
ただ、この方法だと、額面通り取られてしまった場合にはまた誘われることになります。
何度も何度も誘われるのが煩わしい、という場合には少々考えなければならない方法です。
そんな時に利用できるのが「今度はこちらから誘う」という言葉です。
自分のスケジュールの問題で無理だったため、次はこちらのスケジュールが開いているときに誘います、というような意味で取られることでしょう。
ただ、これは「自分側に誘う主導権を握る」フレーズです。